挑戦する勇気
6月もあと1週間。本格的に「夏」へと向かっています。
この時期、福島県にある私の実家では前に田んぼが広がっている理由で、夜になるとカエルの合唱を聞くことができます。
両親に電話をすると、後ろからカエルの合唱が聞こえ、話があまり耳に入りません、、笑
これは我が家の夏の風物詩です。
今日は、そのカエルを題材にした「寓話」がありますのでご紹介します。
『カエルの登山』
むかしむかし、広い森のはずれの村に、若者の10匹のカエルたちが仲良く暮らしていました。
ある日、村から遠くに見える「山」を見て10匹のカエルたちは言います、
「この山のてっぺんには、すばらしい景色が広がっているらしいよ!」
「何があるんだろう? 宝物かな? にじの海かな?」
みんな目をキラキラさせながら、山に登ってみることにしました。
「誰も登ったことがない」
「危険だ、無理だ」
そんな否定的な声が飛び交う中、カエルたちは登り始めます。
ところが…
山の道は、思っていたよりずっと険しく、いばらやゴツゴツした石でいっぱいでした。
•1匹目:「やっぱり怖いよ…。ぼくは帰るね。」
•2匹目:「足をひねっちゃった…。無理しない方がいいかも。」
•3匹目:「みんながあきらめてるなら、ぼくもやめようかな。」
•4匹目:「こんな山、誰も登ったことがないんだ。きっと無理なんだよ。」
•5匹目:「頑張っても意味がない気がしてきた…。」
•6匹目:「やっぱり、下にいた方が安全で楽だよ。」
次々と、カエルたちはあきらめてふもとへ戻っていきました。
結局残ったのは、たった1匹のカエルです。
そのカエルは、何も言わず、ただ静かに登りつづけました。
雨がふっても、風が吹いても、滑ってころんでも、
あきらめずに、一歩一歩、登っていきました。
ついにそのカエルは、山のてっぺんにたどり着いたのです。
そこには、雲の上にかかる大きな虹、キラキラ光る空、
見たこともないような美しい景色が広がっていました。
ふもとにいた仲間たちは言いました。
「すごい! 本当に登っちゃった!」
「どうして1匹だけ登れたんだろう?」
「だれの言葉にもまったく動じなかったよね…?」
そのとき、1匹のカエルが言いました。
「あのカエル……耳が聞こえないんだって。」
実は、そのカエルは「耳が聞こえなかった」のです。
周りの“できない理由”が耳に入らなかったからこそ、自分の信じた道を突き進めたのです。
という話になります。
この話は、私たちの仕事にも通じるものがあります。
新しい挑戦や提案には、必ず「前例がない」「リスクがある」「難しすぎる」といった声がついて回ります。
しかし、真に価値ある成果は、そうした雑音を乗り越えた先にあります。
周囲の反応に惑わされず、「やってみよう」という気持ちを持つ人が、新しい道を切り開いていきます。
今、何かに挑戦しようとしている皆さんへ。
あなたの耳に届く声は、応援の声だけであってほしいと願っています。
