計画性(プランニング)

29歳の誕生日、友人達に祝われながら主人公が今年の抱負を一言。

「絶対今年のうちに結婚しまぁーす!」

一昔前のドラマなら、よくありがちな1話の始まりだ。

恋愛モノなら、そこから運命の出会いが始まったり。

社会モノなら、キャリアとプライベートを天秤にかけた奮闘記の始まりだ。

だがしかし、現実の世界ではそうもいかない。

1年という時間は、想像する以上に早く過ぎていく。

「20代のうちに結婚をする」

その期限が1年であれば…

・運命の人に出会わなければならない

・交際期間(見極め)

・プロポーズ

・両家への挨拶

・式場の準備

・挙式

上記は一般的な流れだが、この工程を逆算することで

より明確な計画を組み立てることが可能になる。

では、まず始めに1年後の誕生日を挙式の日としよう。

参列者に送る招待状は、3ヶ月前の大安に送るのが一般的であり、

この時点ですでに、残りは9ヶ月の猶予しかないのだ。

その前には、式場探しと両家への挨拶だ。

一生に一度の晴れ舞台、式場見学はゼク〇ィ調べで

2.7件という数字が平均的との事。

その作業を全毎週末にねじ込むのは必然としよう。

更にその前には、両家への挨拶で1週ずつ。

「貴様に娘はやらぁーん!」

なんて、お義父さんじゃないことを祈りましょう。

これだけでも最短1ヶ月、残りは8ヶ月だ。

一番肝心なプロポーズ。彼が友人総員で、

求めていないフラッシュモブでも企てない限り

ここにさほどの時間はかからない。重要なのは

交際期間にどれ程の時間を有するかだ。

2022年の「ゼクシィ結婚トレンド調査(全国推計値)」では、

交際から結婚までの期間は、2~3年未満が「25.9%」と最も高く、

次いで1~2年未満が「21.2%」、この統計から「1年未満で結婚を決める」

ということがかなりの偉業だということが想定できる。

そう考えれば、せめて半年は交際期間に充てるべきだ。

さぁ、そこから導き出される残りは2ヶ月。

2ヶ月以内に運命の人と出会う為には何をするべきか。

新たな出逢いの為に、今までにない行動を起こす。言うのは簡単だが、

29年間生きてきた習慣を変えるのは容易ではなく、友人を囲んで

ビールジョッキを高らかに、抱負を述べている時間すら本来は惜しいのだ。

そう考えると、1年以内に結婚をするということはドラマなっておかしくないほどの

奇跡と運命に導かれた超奮闘記なのだ。

例文が長くなったが、要するに何が伝えたいかというと、

計画とは…

「最終的な目標(ロングゴール)を設定し、そこから

 目標達成に必要な工程(ショートゴール)を明確にすることが重要」だということだ。

多くの人は、『計画』と言いながら目標だけを掲げ、内容が漠然としてしまい、

結果的に起こりえる現実を受け入れるがまま、夢を諦めてしまう人が多い。

目標を掲げることは大事だが、本当に1番大事なのはそこに辿り着くまでの計画なのだ。

では、次回は『ロングゴールとショートゴール』について説明したいと思う。