経営者育成プロジェクト

2014年設立以来、
マーケティングサービス事業(営業代行業)を主軸として
展開を続けてきた株式会社Canvas

事業拡大と変化し続ける時代に合わせ、
ここに新たな取り組みを表明いたします。

安定を求める時代へ

 就職氷河期にリーマンショック、90年代後半から2000年代にかけても世界的に経済が上向きになることは無く、その不況の波は子どもの夢さえも蝕むほどでした。それまで「子どものなりたい職業ランキング」と言えば野球選手やサッカー選手、お医者さんや総理大臣といった夢にあふれる職業が並んでいたものの、この頃から子ども達のなりたい職業の1位が、安定だけを理由に「公務員」へと変わってしまった時の衝撃を、私はいまだに忘れることができません。

なぜなら、同じく公務員を目指した自分がいたから

 かという私も、教職者としての道に魅力を感じ、大学卒業後は「教師」として社会人への1歩を踏み出すことを決めました。もちろん教師として「子供に正しい道を示す」といった重要かつやりがいのある仕事に魅力を感じての決断ではありましたが、その選択に、不安や迷いがゼロだったわけではありません。
 ですが、心の片隅にある「公務員は将来安泰」という言葉が、『本当にこの道で選択は間違っていないか』と、未来に不安を抱く私を、支えてくれていたことは言うまでもありません。

本当の安定とはなにか。

「自分のやりたいことを仕事にする」

これは、誰もが理想とする仕事との関係性であり、教師として内定をもらった当時の私は、この理想的な働き方を手にした側の人間だと思っていました。更には、公務員といった職業柄、「安定した給与と生活」も、同時に手にすることができた幸運の持ち主とまで自負していました。

 ですが入社初日、その理想は「錯覚」であったことに気づかされました。なぜなら、新社会人としての記念すべきその日、私は事務員さんから一通りの業務内容と共に、定年まで延々と続く決め固められた未来と、安易に想像できてしまう現役引退までの簡潔な総給与額までこと細かく提示されてしまったからです。

 先人が切り開き、整えてきたレールの上では、どうあがき求めても、「それ以上の生活を手に入れたい」という理想が、現実になることはないと気づかされた瞬間でした。「安定」という魅力的な言葉の裏側では「それ以上でも以下にもならない生活」が、イコールで繋がれていることを知ってしまったのです。

2つの理由

 現代では20代のうちに、7割以上の社会人が転職を経験しているという市況データを見かけたことがあります。当社でも通年で採用活動を行っておりますので、面接時には数多くの20代の方達からお話をお伺いする機会がございます。

 「転職=環境を変えたい」と捉える弊社では、必ず面接時には、転職理由と転職後の理想をお伺いするわけですが、20代の転職理由の大きくは「不安」と「不満」の2つに分けられるように感じ取れます。

年功序列という課題

 「20代の早期転職」という実態は、我々が生活する日本においてはまだ採用する企業側に対し、良い印象を与えることはなく、更には、転職回数が増すごとに「長くは続かない」「採用しても飽きてすぐ辞めてしまう」といったマイナスの印象を与えることしかできないとされています。

 だが、その様な実態の中、経歴を汚してまで「転職」を選択する若者の増加に歯止めが効かない今の日本社会の仕組みに、私は警笛を鳴らしたい。なぜなら、その転職理由はそれぞれ様々ではあるが、
「先輩を見ていて、いつまでも理想的な生活は実現できないと悟った」
「どれだけ頑張っても大卒の部下の方が、給料が高い」など、
その理由は、日本の悪しき風習である『年功序列』という歪んだ制度からくるものの他ではないからであり、「年齢や在籍年数でなく実績に対し、正当な評価をして欲しい」といった希望を抱き、転職に希望を添える人材が多いからだ。

 そもそも年功序列とは、「勤務年数や年齢が高くなるほど経験やスキル、ノウハウが蓄積される」という考えに基づいて設けられているものだとあるが、今の実態はどうだろうか。年齢や役職にあぐらを描き、意識の高い人材や、優秀な人材でさえ、無理矢理にでも足並みを揃えさせ、抑止している様にしか私は見えない。

環境とチャンス

 とはいえ、その様にしてまで現状を変えようと必死にもがく若者に対し、正当な評価や報酬を与える場所が、この日本にあるか。答えはほぼゼロに近いNOだ。世の中には「やりがい搾取」という言葉が蔓延するほど、若者の決断と行動を利用し、本当の意味でのチャンスを与えてくれない企業が殆どだと言える。

 私は前身での会社で幸運にも良い会社、良い社長と巡り会うことができました。教職としての道を捨て、挫折した私を受け入れてくれた会社で、私は多くを学び、努力を認められ、今あるこの会社の原型を築き上げることができました。

必要な力

 これまでに多くの課題や困難を乗り越え、人材を育成する中で、
『他人よりも自分が秀でてなければいけない必要もなければ、自身にしか持てないスキルを習得する必要もない』
『ただ実直にいつも変わらない自分でいる事と、学んだことのすべてを惜しみなく周りに伝える』
ということだけを教わりました。その教えの中に、揺るぎない核となる力と、人を引率するリーダーとして大切な要素が隠されていたのだと気付いた頃には、設立から数多くの仲間を増員してきた弊社も、グループ累計100人を越える大所帯になっていました。

「学歴や過去の経歴に左右されず、すべての社員にチャンスを与えたい」

そう切に思い、運営してきたキャンバスも第2フェーズを迎え、守り与える組織から、新たに産み出す組織へと進化して参ります。『独立支援』といった起業展開への道を用意し、次代の未知なる不況にでも耐えうる人材や組織を育成することを、ここに公約します。

代表取締役 高野 寛人

CONTACT

勝負はこれから。過去なんて気にしません。

成功のヒケツは、失敗を恐れないこと。
「アイデア」と「行動力」を武器に、世界を目指しませんか。