「20代の早期転職」という実態は、我々が生活する日本においてはまだ採用する企業側に対し、良い印象を与えることはなく、更には、転職回数が増すごとに「長くは続かない」「採用しても飽きてすぐ辞めてしまう」といったマイナスの印象を与えることしかできないとされています。
だが、その様な実態の中、経歴を汚してまで「転職」を選択する若者の増加に歯止めが効かない今の日本社会の仕組みに、私は警笛を鳴らしたい。なぜなら、その転職理由はそれぞれ様々ではあるが、
「先輩を見ていて、いつまでも理想的な生活は実現できないと悟った」
「どれだけ頑張っても大卒の部下の方が、給料が高い」など、
その理由は、日本の悪しき風習である『年功序列』という歪んだ制度からくるものの他ではないからであり、「年齢や在籍年数でなく実績に対し、正当な評価をして欲しい」といった希望を抱き、転職に希望を添える人材が多いからだ。
そもそも年功序列とは、「勤務年数や年齢が高くなるほど経験やスキル、ノウハウが蓄積される」という考えに基づいて設けられているものだとあるが、今の実態はどうだろうか。年齢や役職にあぐらを描き、意識の高い人材や、優秀な人材でさえ、無理矢理にでも足並みを揃えさせ、抑止している様にしか私は見えない。